ロボットに優しさ・繊細さを宿す「リアルハプティクス」
~ネクスティ エレクトロニクスが開発・技術支援を提供~
株式会社ネクスティ エレクトロニクスは、2019年5月に慶應義塾大学ハプティクス研究センター(学校法人慶應義塾)が主催する 「リアルハプティクス技術協議会」 の会員になりました。これにより当社及び当社の子会社であるネクスティシステムデザイン株式会社は、同学校法人が所有する知財技術である「リアルハプティクス」、及び、リアルハプティクスを搭載したモジュールの 研究開発、技術支援及び同協議会の会員企業へ同モジュール提供が可能になりました。

リアルハプティクスを用いると、従来ロボットでは困難であった「モノの固さ、柔らかさや弾力性を遠隔地でも感じる」ことや、 「やわらかいモノ・繊細なモノをやさしく掴む」ことが可能になります。
また、力センサーを一切使用しないため、 非常に安価にシステムを構築することが可能です。

リアルハプティクス

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行為が空間を超える 行為の超人化 行為の見える化 対象の見える化対象のコンテンツ化

注目の特徴

Feature

人口の減少に伴い、深刻な労働者不足が社会課題として浮き彫りになっている中、人の手間がかかる産業を中心に “人間の作業を代替する” ロボットが増加するといわれています。
更に、世界の主な工場が完全自動になった場合、 2050年時点で世界人口の5倍、約500億台のロボットが働く時代が来るとも言われています。
ロボット市場が成長を続ける中、 「やわらかいモノをやさしく掴む」 ことはロボットの進化において、 重要なファクターです。 リアルハプティクスは、チカラ感覚をデータ化し、力触覚を遠隔地に伝送すること、また繊細な力加減の制御を 行うことが可能であり、かつ『位置制御』と『力制御』を合成した最適な動作を実現することができます。これにより、優しさ・器用さ・繊細さをロボットに宿すことが可能となります。
今回の共同開発により、クラウド上にある仮想動作を実際のロボットにインストールすることで、 ロボットが対象物の触覚を感じながら力加減をする動作ができるようになりました。

行為が空間を超える

作業者と対象物が遠くに離れていても力触覚を感じられるため、 過酷な環境の中で力触覚を必要とする作業が出来るようになります。

行為の見える化

匠の熟練の業を読み解き、暗黙知を形式知に昇華するため、 非熟練者に匠の技を伝承することができます。

行為の超人化

力触覚データを増幅して使えば、強力且つ迅速に作業が可能と なるため、小さな力で大きな力をコントロールする作業が 出来るようになります。

行為のコンテンツ化(IoTからIoA※へ)

上記①②③などの各動作をライブラリー化し、好きな時に好きな動作をサイバー空間で指定し、対象物にインストールすることで、必要な動作を必要な時に再現することが可能となります。

※IoA: Internet of Actions:ネットワークを介して人々やロボットがそれぞれの「行為(Action)」を 持ち寄り、交換して、今までにない用途の領域を切り開こうという概念

1軸、3軸のロボットを想定した、「リアルハプティクス」を体現できるデモ機を開発しました

試作機

1軸ロボット
割れやすいポテトチップ等を崩さず「つまむ」

1軸モーターで2本の指を同時に動かして対象物を掴みます。

3軸ロボット
弾力のある青いボールを的確に「つまむ」

3本指それぞれ独立した3つの関節を持つロボットアーム。3本の指を個別に動かして対象物を掴みます。

※デモをご希望の方は、弊社までお問い合わせください。

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